日経平均採用銘柄アサヒグループとニッカウイスキー

社名や商品が広く知られているにもかかわらず、株式を非公開にしている企業は少なくありません。一般投資家の場合、そのような企業へ直接的に投資することは原則として不可能です。ですが、そのような企業の親会社や大株主となっている企業の株式を市場で取得することで、こうした非上場の企業にも間接的な投資を行うことができます。
そのような非上場企業の1つに、ニッカウイスキー株式会社があります。創業者の竹鶴政孝氏は、スコットランド出身の妻リタと共に、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルとなった人物です。同社は、1934年に「大日本果汁株式会社」として北海道の余市町に設立されました。当初はその地で収穫できるリンゴの果汁を瓶詰のジュースにして販売する会社でした。この事業で資金を蓄えた同社は、念願であったウイスキーの出荷を1940年に開始します。1952年に商号を現社名に改め、本社も東京へ移転しました。2001年、ニッカウイスキーの全株式をアサヒビールが取得し、そのグループ企業の一員になります。ニッカウイスキーは現在、アサヒグループホールディングス株式会社の子会社として、ウイスキーの製造を続けています。
このため、ニッカウイスキーの評判や業績は、アサヒグループホールディングスの株価に影響を与えます。ニッカウイスキーへの直接投資ができない一般投資家がアサヒグループ株を取引する量が増えるからです。実際、前述のNHKのドラマで創業者夫婦の半生に注目が集まると、アサヒグループの株価が上昇する局面も見られました。また、アサヒグループ株は日経平均株価の採用銘柄の1つです。したがって、ニッカウイスキーは日経平均株価にも多少の影響を与え得る存在であると言えます。なお、アサヒグループ株の日経平均構成率は0.82%です。